鳳鳴堂硯店舗

この連休初日、今にも雨の降りそうな曇天の中、鳳来寺本堂を参拝した。目的は、二つ。一つは、1,400段もの石段を登りきり本堂を参拝すること。残る一つは、麓にある硯の製造所を見学することである。鳳来寺は、信仰の対象であるとともに、江戸時代までは学問の中心だった。若い僧侶はもとより、武士の子弟も多数学びに来たといわれる。その証拠に参道の途中途中に僧坊の跡がたくさん見受けられた。そうした学問のニーズの応えるため、文房四宝と言われる硯や筆(豊橋筆)などの製造が盛えたと伝えられる。さて、そのお店の一つ鳳鳴堂硯舗さんである。写真の通り、名品が多数陳列されていた。ご主人の五代目鳳山さんの丁寧な説明と静かに語る硯に寄せる熱い想いに感動し、期せずして小品を買ってしまったのだった。

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