■ 卒業制作作品の展示

 卒業式(終業式)までに、今まで培ってきた知識と技術のすべてを注ぎ込んで卒業作品を作るのがこの学校の伝統である。 大きさは全紙サイズの大きな作品から半紙や扇面等の小作品まで、様々な書体・書風で書いた合計10作品を仕上げる。 そして、完成後、その作品は学校の講堂にゆったりしたスペースを開けて約1ヶ月間展示される。贅沢なことである。その作品が次の通りである。

これらが、これからの新しい出発点になるのである。

書道サロンほうこあん作品1
褚遂良 雁塔聖教序 全紙
半切

■ 日常の書

 意識すると日常書はよく見かけられる。正書体(公式に使われる書体)としては、ワープロ書体に完全に道を譲った格好だが、書はいまだに健在だ。 文字に表情を与えることができるからに相違ない。思わず、目を止めたくなる看板、手に取りたくなる商標ラベルなど味わい深いものも少なくない。

● 商標

 商標においては、まずは日本酒のラベルは一般的には書でしたためられている。最近では、輸出も意識してか英語も併記されていることもある。

次に、和菓子の説明書きは概ね書である。珍しいところでは牛乳パックも書で書かれているものがある。

一番左の日本酒のラベルは近所にある醸造元先代の奥様の作とのこと。日本酒のラベルは地元の書家が書くことも多いようである。 「宮の雪」「淡路牛乳」は太筆にたっぷり墨をつけ、ややにじむ紙に書したものと思われる。

● 新聞題字

  大手一般紙の題字は、毎日新聞を除いて書である。縦書きが標準で、横書きは読売と日経(土日版)のみである。 それぞれ、ホームページに起源が示されているが、それらをまとめると以下の通りである。

各社それぞれ伝統、思いが込められている。

ー以下工事中ー

一番左は近江八幡市で300年間続く表具店の看板である。

お品書き

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